原子力発電関連施設のメンテナンスにおいて、業界を牽引する存在であるアトックスは、環境とエネルギーの課題解決をしながら、社会の発展にも貢献している会社です。また、原子力施設から放射性物質による汚染の除去作業も受託しているため、福島第一原子力発電所の廃炉に関わる工事も担っています。

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今回は、アトックスによる福島第一原子力発電所の廃炉に向けての取り組みや、現場で直面している課題について紹介していきます。

アトックスの福島第一原子力発電所の廃炉に向けた取り組み

アトックスでは福島第一原子力発電所の廃炉に向けて、福島復興支社を中心とした取り組みをしています。廃炉完了までには、いくつもの作業が必要であり、ロードマップに基づいて作業を行っていきます。

廃炉完了までには、使用済み核燃料の搬出や汚染状況調査など、順番に行っていく作業があり、手順通りにしなければ安全性が欠けてしまうのです。長い時間が必要ですが、丁寧に工程を進めていくことで安全性を確保しています。アトックスでは、作業員に対して適切な防護措置を図り、構内の放射線測定を定期的に行いながら作業に適した環境を作っています。

廃炉のためにはフランジ型タンクの解体が必要です。そのためにタンク内の残水移送や清掃作業、建屋内の線量調査や除染作業も欠かせません。他にもセシウムおよびストロンチウムが含まれている汚染水の処理も必要です。汚染水はそのまま排水処分できないため、汚染除去のためのセシウム吸着装置の運転や保守管理を行っています。また、トリチウム以外のほとんどの放射性物質を取り除くために、増設多核種除去設備の運転や付帯設備の保守、薬品の供給により、汚染水処理にも取り組んでいます。

廃炉までには多くのステップがあり、最終的には原子炉などの解体後に建屋の解体で完了です。しかし、廃炉作業が始まったとしても現在も運転している原子炉と同程度の安全性を保たなければなりません。リスクに応じた規制を設ける場合もありますが、アトックスでは様々な業務の細分化で安全に廃炉作業ができるように取り組んでいます。

福島第一原子力発電所の課題

アトックスでは様々な作業や管理体制により、安全性を確保して作業を行っていることが分かりましたが、福島第一原子力発電所全体としての課題はどうなっているのでしょうか?

作業を妨げる放射線の低減

廃炉作業では、放射性物質を含んだ廃棄物への対策が重要です。福島第一原子力発電所で発生した放射性廃棄物は、敷地の外で持ち出せないだけでなく、放射能を低減させなければ作業員が近付くこともできません。専用ロボットを用いるなどして作業を行っていますが、作業がしにくい場所に関しての課題が残っているようです。

現場経験から得た知見、専門知識を共有

廃炉作業は確実に進んでいますが、専門的な知識や経験が豊富な作業員が不足している状態です。状況や情報を把握しながら、手順よく進めていくためにはマニュアル整備によって改善する部分はあります。マニュアルの徹底を急ぎながら、対応していくことが課題になっています。

まとめ

福島第一原子力発電所の問題は、日本全体で考えるべき問題であると考えられますが、個々人の力では変えられません。アトックスのように、原子力関連施設のメンテナンスを中心に行いながら、豊かなエネルギーや技術によって挑戦し続けている会社が存在することで、安全な暮らしが守られているのです。

アトックスは、これまでのノウハウを活かしながら新たな分野にもチャレンジし、よりよい暮らしに貢献している会社です。今後もアトックスは、廃炉に向けての作業に取り組みつつ、新たな発展を続ける会社であると考えられます。

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